FUJIFILMとNikonの色味比較(X-T2、D5500)
「フジのカメラで撮った写真(JPEG撮って出し)は色が良い」なんて文言は、どこのレビューを見ても必ず書かれていて、もはや定説になってますよね。
私なんかはそういったレビューを鵜呑みにしてX-T2の購入に至ったわけですが、実際に他社カメラと比較して公開されている方って私の調べた限りではあまりいない気がします。
ただ単に「色が良い」といっても、人によって様々な捉え方がありそうです。現実の色に忠実なのか、発色が良いのか、色のりが良いのか、そもそも写真における「発色」、「色のり」、「色味」ってどんな意味なんだろう。(偉そうなこと言ってますがここを追求していくつもりはないです笑)
撮った本人が「良い色だ」と思えばそれで良いじゃないか!、他社のカメラのことなんて知るか!って考えもあると思いますが、個人的にはすごく気になっていた部分でもありますので、とりあえず今回は手持ちのニコンD5500と撮り比べてみました。価格差がありますので参考になるかわかりませんがそこはご勘弁を。
X-T2はPROVIA/スタンダード、D5500はピクチャーコントロールをスタンダード、アクティブDライティングOFF、2機種ともオートホワイトバランスで他のパラメーターはいじってません。
FUJIFILM X-T2
Nikon D5500
フジの緑が鮮やかで個人的にも好きですが、実際の見た目に近い色はニコンです。
FUJIFILM X-T2
Nikon D5500
この2枚だとほとんど差は見られませんが、空の色が若干違うでしょうか。
FUJIFILM X-T2
Nikon D5500
ニコンの方が好み。普段から見慣れている青空の色に近いです。
室内だとニコンは色かぶりが顕著に出ますね。実際の見た目に近いのはフジですがシチュエーションによってはニコンの方が雰囲気のある写真になってくれて、それはそれでアリなんですよね(現行のニコン機は黄色かぶりが改善されているらしい)。
比較は以上です。
今回撮影したシチュエーションでは、思っていたよりも色の差は出なかったというのが個人的な感想です。どっちが良いかと聞かれれば完全に好みの問題でしょうか。フジが特別優れているようにも思いませんし、各メーカーの個性として使い分けることができれば理想的ですね。
フジは肌色が良いとも言われているので、ポートレート撮影になるとまた印象が変わってくるのかもしれません。また、フジ機の魅力はフィルムシミュレーションが使えるという点にあると思います。今回はその中でスタンダードなPROVIAでの比較ですが、普段は状況や気分に合わせてフィルムシミュレーションをいろいろ試しています。どれを使っても写真に破綻が無く、それっぽく仕上げてくれるので決めるのに迷います(笑)。メーカーもフィルムシミュレーションに絶対の自信を持っていますね。
そんな感じで、少しでもご参考になれば幸いです。